- gifted - ろうそく創作家のブログ

ろうそくにまつわる話やまつわらない話を気まぐれに綴っています。

ろうそくとキャンドルって違う?同じ? - 歴史から読み取ってみる その1 -

 

あゝ

 

また

 

前回の投稿から1ヶ月以上経ってしまいました(/ _ ; )

 

そして、久しぶりにブログを開いて諸々の設定をしてみたけども、

 

要領の悪い初心者だもので、果たしてちゃんと設定できているのか。。。

 

もう色々不安になるー。

 

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❖ ろうそく? キャンドル? ❖

 

前回、蝋燭とキャンドルの違いについて少し語らせていただきましたが、

 

今回、ちょぃと掘り下げてお話しようと思います。

  

蝋燭

キャンドル

 

まったく同じものです。

 

なんて、

 

初っ端からカミングアウトしてしまいましたが、

 

「蝋燭とキャンドルは違うんですよ~」という見解もあるようなので、

 

「そういう捉え方もあるみたいだけど、私はこうだと思いますよ~」

 

というスタンスでお話します。

 

 

◎✲◎◎✲◎◇●◎✲◎◎✲◎◇●◎✲◎◇●◎✲◎●◇

 

 

日本において、ろうそくには、

 

西洋ろうそく(洋ろうそく)

 

 

和ろうそく

 

と呼ばれるものがあります。

 

それぞれを「CANDLE」という単語を使って(私なりに)表現すると、

 

西洋ろうそく → A DEVELOPPED-IN-THE-WEST CANDLE

         (ア-ディヴェロップトゥ-イン-ザ-ウェスト キャンドル)

         直訳: 欧米で発展したろうそく

 

和ろうそく  →  A TRADITIONAL JAPANESE CANDLE

        (ア トラディショナル ジャパニーズ キャンドル)

         直訳: 日本の伝統ろうそく

 

💡そう、

 

ろうそくを英語で言うとCANDLE(キャンドル)というだけのことです。

 

ということで、

 

ろうそくはキャンドルで

 

キャンドルはろうそく

 

ということがわかると思います。

 

 

そして実は

 

 

私がこれから解説することがすべて無駄になると言っても過言ではない

 

「ろうそくとキャンドルは同じ」と確信できる説明がありんす。急にありんす

 

それがこちら!

 

 

ろう-そく【蝋燭】

撚糸よりいと・紙縒こよりを芯しんとしてそのまわりに蝋またはパラフィンをつけ固めて円柱状につくり、灯火用とするもの。らっそく。

(「広辞苑」より)

 

 キャンドル【candle】

→ 蝋燭ろうそく

(「広辞苑」より)

 

 

 

こんな短い解説で説得力マックスの広辞苑に嫉妬しちゃうわ。

 

 

 

はい、

 

では、

 

ここからは

 

ろうそくの歴史を辿りながらお話しましょう! いえい!

もう説明の必要がない気もするので、興味がある方はどうぞお付き合いくださいませ。

 

 

❖ 日本のろうそく(キャンドル)の歴史 ❖

 

まずは、日本における蝋燭のプチ歴史をご紹介 --------

 

日本では、奈良時代に、中国は唐から遣唐使によって仏教と一緒に伝来した蜜蝋のろうそくが始まりだそうです。

 

しかぁし!

 

平安時代には、遣唐使が廃止されてしまったものだから、

 

松の木の幹から採れる松脂(マツヤニ)を代用してどうにかこうにか賄ったそうな。

 

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松脂蝋燭(画像元: ハリマ化成グループHP https://www.harima.co.jp/pine_chemicals/trip/04/index2.html

 

松脂ろうそくは、松脂を笹の葉や竹の皮で包んだもので、燭台に挿して使われたそうな。

 なんだかものすごい黒煙が出そうな雰囲気がプンプンしますね

 

そして、現在「和ろうそく」と呼ばれている蝋燭が形になったのは室町時代

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櫨(ハゼ)や漆(ウルシ)から採れる木蝋(モクロウ)なる蝋を、葦やトウモロコシの芯、そして、和紙のこよりの上にぬりぬりして作ったろうそくを製造していたそうな。

 

当初は、漢音で、植物から採れる脂を「らふ」、明かりを「しょく」と呼び、

 

ろうそくを、「らふしょく」とか「らっそく」「らんそく」などと呼んでいたそうな。

 

「ろうそく」という言葉が定着したのは江戸時代。

 

蝋を採取して、さらにろうそくを作るのには、手間と労力がもう半端なくかかるので、

 

当時からとっても高級品だったそうな。

 

 

「うるしとわたしたちのくらし」さんのサイトで、漆の実から蝋を抽出する昔の方法の動画が見れます。↓


 

 手間と労力がもう半端ないですね。

 

江戸時代中期以降からは、庶民にも普及したようですが、

 

一般庶民が使うものは、安価な魚油などを添加したもので、純粋な木蝋燭ではなかったようです。

 

現在でも、漆の蝋燭は希少で、とぉ~っても高級なので、ほとんど作られていませんが、

 

櫨のろうそくなら、お高いけれど、手に届くお値段で売られています。

 

漆よりも櫨のほうが抽出できる蝋の量が多いのだとか。

 

今も昔も高級なこの日本独自の蝋燭は、

 

西洋タイプのものと分けるため、頭に「和」を付けて、

 

現代では「和ろうそく」と呼ばれています。 

「和」を付けただけで、一気に外国人の興味をそそるような響きになりましたね・・・

 

現在、多くの家庭の仏壇で見られるろうそくは、和ろうそくではなく、

 

小型で安価な西洋タイプのろうそく(パラフィン蝋燭)ではないでしょうか?

 

仏教とろうそくの関係ついては、また別の機会にお話したいと思いますが、

 

仏教との関係を知ると、蝋燭の見方や使い方が少し変わるかもしれませんぞぃ。

お坊さん降臨

 

 

今日のところは、ここら辺でドロンします。

ドローンじゃないのよ。。。やっぱり世代的に意味わからない人いるかしら。

 

さて、

 

次回は、西洋ろうそく(パラフィン蝋燭、蜜蝋燭など)に焦点をあてた

 

「ろうそくとキャンドルって違う?同じ? 💡歴史から読み取ってみる その2」

 

をお送りします。

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